HOME▶コラム▶新刊書紹介:『カナダ検定 解いて楽しむ101問』(池内光久、竹中豊、田中俊弘編・著)(関東地区ニューズレターNo.11)

新刊書紹介:『カナダ検定 解いて楽しむ101問』(池内光久、竹中豊、田中俊弘編・著)(関東地区ニューズレターNo.11)

新刊書紹介:『カナダ検定 解いて楽しむ101問』(池内光久、竹中豊、田中俊弘編・著、彩流社、2014年、2,000円+税)

竹中 豊

「文明はあるが文化がない」・・・カナダを揶揄(やゆ)して、時にはこんな言いぐさを耳にします。でも、それは思いこみにすぎません。実は、カナダは独自の文化と歴史をもち、多様性・相互尊重・寛容とを特質とする魅力たっぷりな国なのです。

本書は、そんなカナダについての知識を、設問(4択方式)と解説(写真・イラスト・ダータ付き)でまとめてみたものです。池内、田中、竹中の3名が意見交換しながら分担執筆していますが、日系人に関しては、飯野正子氏(前津田塾大学長、元JACS会長)に特別執筆をいただきました。本書全体の内容は基礎理解から歴史・地理・社会・政治・経済・外交・文化まで、できるだけ多くの分野をカバーしています。一項目(設問)につき、約1,000字程度の解説をしていますので、どのページを開いても、またどこからでも気軽に読める工夫がなされています。意外な「カナダ再発見」があるかもしれません。

題名からおわかりのように、本書は、特定非営利活動(NPO)法人日本カナダ検定協会主催の「カナダ検定試験」対応のガイドブック、という形をとっています。カナダについて少しでも専門知識を深め、「検定」資格を目指す人を第一義的にはターゲットとしています。日本カナダ検定協会(田島高志理事長・元駐カナダ日本国大使・JACS会員)は2011年に発足し、以後、毎年検定試験を実施してきています。その際の指定教材が『現代カナダを知るための57章』(飯野正子、竹中豊編著・明石書店)でした。しかし「カナダ検定」を想定してその本が刊行されたわけではありませんでした。そこで質を維持しながら、量を圧縮し、形式を変え、そして受験者に「傾向と対策」を練りやすくする、との意図で編まれたのが、本書です。

かといって、本書は検定試験の受験者のみを対象としたものでもありません。カナダに関心のある方、カナダについて勉強している学生・一般市民の方、カナダに留学・旅行・赴任予定の方などにも、読み物として十分手応えのある内容となっています。これは、本書刊行の大きな意図でもあります。さらに本書には、押さえておきたい基礎情報(豆知識・地図・年表・ブックガイド)も併録されています。コンパクトな体裁なので、持ち運びにも便利です。カナダファンにとって、本書は学習の指針として役立つことでしょう。

最後に、1つ設問です。<本書の副題が「100問」でなく、「101問」となっているのはなぜでしょうか?> 答。<ケベック州の重要な「フランス語憲章」(1977年)は、別称「101号法」として知られています。その数字にちなんで付けられたためです。> 即答できれば、あなたはもう立派なケベック通です。(カリタス女子短期大学)(関東地区ニューズレターNo.11, Sept. 2014より転載)

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