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ファミリー・コンパクト(家族盟約、Family Compact)

アッパー・カナダ植民地期の特権的支配層に対する呼称。初代植民地総督ジョン・シムコーがロイヤリストを近習として抱え、政治ポストや土地を与えたのが始まりとされる。後には、ロイヤリストの子孫や新たに到来したイギリス移民の保守派が、植民地総督と結託して、行政評議会と立法評議会を牛耳り、彼らが関与する商業活動の振興やイギリス国教会の国教化を進め、政治・経済・宗教など多方面で特権を享受した。1830年代、改革派の台頭で徐々に影響を失ったが、非アメリカ的で保守的な社会の形成に寄与したとされる。行政評議会、立法評議会のメンバーを兼任したイギリス国教会主教ジョン・ストローンは、代表例である。

(細川道久)

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