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ブラント,ジョセフ(Brant, Joseph 1742/43-1807)

アメリカ独立革命期に活躍したイロコイ部族連合のモホーク族戦時族長。インディアン名はサイエンダネゲア。有名なイロコイ族女性指導者メアリ(モリ)・ブラントの弟。フレンチ・インディアン戦争では、イギリスの北部インディアン局長官で姉モリの夫ウィリアム・ジョンソンに従ってナイアガラに遠征し、戦後のポンティアク戦争にもイギリス側に立った。その後同長官と後任のガイ・ジョンソンの通訳をつとめ、アメリカ独立戦争に際してはイギリス陸軍大尉に任命されて愛国派軍と戦い、1778年には部族民を率いてチェリー渓谷襲撃に参加した。戦後もアメリカ人の領土侵略に抵抗するため諸部族に連合を呼びかけたが実らなかった。1785年カナダ総督ハルディナンドに交渉して、現オンタリオ州のグランド川流域の土地を戦時補償として獲得し、部族民を率いて定住した。晩年にはオンタリオ湖畔のバーリントンにある豪邸に住み、聖書のモホーク語への翻訳に従事する静かな日々を送った。

(富田虎男)

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