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フレンチ・インディアン戦争(French and Indian War 1753-1763)

いわゆる第2次百年戦争の一環として、英仏間で争われた新大陸での植民地戦争の1つ。オハイオ(Ohio)川流域支配を廻って1753年に始まった。当初はインディアンと巧みに協同したフランス側が優勢。1756年に至りヨーロッパで起こった七年戦争と合体した。英首相となったウィリアム・ピット(William Pitt)は有名な「ドイツにおいてカナダを征服する」戦略をとり、この形勢を逆転させた。強力な海軍力を利して植民地に力を傾注したイギリスは、1758年、セント・ローレンス河口の要衝ルイブール(Louisbourg)、1759年に首都ケベック、1760年にはモントリオールと、フランス側の拠点を次々と攻略した。1763年、ヨーロッパの戦雲が収まると共にこの戦も終わり、パリ条約においてヌーヴェル・フランスとミシシッピー河以東の仏領ルイジアナ植民地は消滅した。これらの地は英領北アメリカ植民地の一部と化したが、この事実が今日まで、フランス系カナダ人に抜き難い被害者意識を抱かせる原因となった。

(江川良一)

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