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べチューン,ノーマン(Bethune, Henry Norman 1890-1939)

カナダより中国で有名なカナダ人外科医。オンタリオ州グレイヴェンハーストGravenhurstで牧師の息子、外科医の孫として生まれたベチューンは、第1次世界大戦で衛生部隊に入ったことから医学の道に進む。その後の人生は、波乱に満ちている。自ら肺結核にかかった彼は、胸部手術に関するさまざまな医療機器を発明または改善して多くの結核患者を救う一方、社会的に恵まれない人々への医療サービスのあり方に不満を抱くようになる。

1935年にソ連の医療制度を視察して帰国した彼は共産党員となり、翌年はスペインの人民戦線に加わって世界最初の移動輸血班を結成して活躍。日本軍による蘆溝橋事件が発生すると、医療品を買い込んで中国へ渡り、八路軍と行動を共にしながら献身的に負傷者や病人を手当てした。

1939年末、敗血症で死亡したベチューンは、毛沢東から中国革命の英雄と称賛され、その後の中加関係にも貢献した。

(吉田健正)

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