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カナダ人権憲章(Canadian Charter of Rights and Freedoms)

1982年に制定されたカナダ憲法史上はじめての最高法規性を備えた人権規定。それまで存在した1960年のカナダ権利章典(Canadian Bill of Rights)が通常の連邦議会制定法に過ぎなかったのに対して、新憲章は最高法規たる憲法の一部であり、これによって、人権保護の観点から議会立法の効力を判定する権限が司法部に与えられることになった。その意味で、カナダ憲法の更なる非イギリス化を象徴するものといえるが、他方で、一定の手続きによってこの憲章の適用を排除する権限が議会に留保されており、憲法の絶対的優越性を前提とする我国やアメリカの権利規定とは大きく異なっている。内容的には自由権の保障を中心とし、どちらかといえば古典的な権利章典に属するが、年齢差別の禁止や法廷における言語権の保障など、いかにもカナダらしい権利も盛り込まれている。

(長内 了)

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