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カナダ総督(Governor General of Canada)

カナダ国王・女王の代理人をカナダ総督という。また、州における代理人としての副総督(Lieutenant Governor)が各州に置かれる。かつてイギリスの植民地(後に自治領)であったカナダには、その法的主権者たるイギリス国王が通常不在のため、代理人たる総督が統治権者として本国から派遣されていた。これに対して、現在のカナダは、独立した国家であり、イギリス国王と同一人物がカナダ国王となる一種の同君連合であるが、総督は、カナダ国王の代理人であり、イギリス国王の代理人ではない。選任については、1935年を最後にイギリス政府は関与しておらず、カナダ政府の推薦に基づき任命される。1952年以降の総督は全てカナダ人である。法的には、総督は、カナダ枢密院の助言に基づく一般統治権の行使を認められているが、立憲君主制の下、実際には、政治的判断を行わないのが近代的憲法習律である。ただし、サスカチュワン副総督が1961年に法案裁可を拒否し、君主制の潜在構造が明らかとなったことがある。総督の個別権限のいくつかは、1867年憲法に列挙されている。

(佐藤信行)

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