カナダ楯状地

カナダ楯状地は、楯状地一般にみられる楯を伏せたような凸状地形と異なり、海に没するハドソン湾を中心に広がる安定陸塊である。先カンブリア紀の基盤岩類が直接地表に露出していることから、この地形に分類される。始生代から原生代の非常に古い岩石からなり、カナダ国土のおよそ半分を占める。標高は180mから360mほどで、全体としてなだらかであるが、オンタリオ州のハリバートン・ハイランドやケベック州のローレンシア山脈では1,000m、さらにラブラドルやバフィン島では2,000mを超える高地もみられる。ラブラドル半島全域、ケベック州の大部分、オンタリオ州北部、マニトバ州、そしてヌナヴト準州の大部分に広がるこの楯状地は、豊かな鉱産資源に恵まれており、カナダ全体の産出量(価額ベース)の7割を占める。氷河作用を受け、鉱産資源のなかには露天掘りされていることも少なくない。このカナダ楯状地は、カナダが超大国アメリカと唯一共有しない地形として、カナダ人にとってナショナリズムのシンボル的存在ともなっている。

(藤田直晴)

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