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カナダ放送協会(Canadian Broadcasting Corporation:CBC)

放送法に基づき設置された連邦公共事業体。ラジオ・テレビ番組をすべての国民に提供するため、複数のチャンネルとインターネットを通して、英仏語と八つの先住民言語で放送している。公共放送として、連邦議会への年間報告書や事業計画などの報告義務がある。カナダでは、国内すべての放送事業を連邦独立行政機関のカナダ・ラジオ・テレビ・電気通信委員会(CRBC)が放送免許付与などを通して管理しているが、特にCBCに対しては、自国制作番組(カナディアン・コンテント)の放送時間量など公共への奉仕という視点から、民放より強い規制を行なっている。

設立は1936年で、アメリカ合衆国のラジオ番組が国内に流入してくることへの危機感を背景に、イギリスBBCをモデルにしていた。1945年以降、国際放送(ラジオ・カナダ・インターナショナル)も継続している。テレビ放送は1952年、民放に先駆け国内で最初に開始した。放送法によると、CBCの番組には、①カナダ独自のコンテンツを提供すること、②全国および各地域独自の視聴者のニーズに奉仕すること、③文化的交流に積極的に寄与すること、④英仏語でそれぞれのニーズを反映し、両サービスは同等の質を保つこと、⑤国民としての意識およびアイデンティティの育成に寄与すること、⑥多文化的、多民族的性格を反映すること、などが求められている。

主財源は国庫交付金が最も多く(2010年度は64%)、次いで広告(同20%。日本のNHKとは異なり、コマーシャル放送がある)。アナログ放送からデジタル放送への移行(2012年までに完了予定)、国内で有数のアクセス数を誇る自社サイトの拡充やモバイル端末への適合など、「コンテント会社」を合言葉に、多チャンネルの技術発達に対応している。

(宮原 淳)

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