小麦(Wheat)

小麦は、カナダ穀物の最重要輸出品目の一つである。その生産は、主として西部カナダ平原3州(マニトバ・サスカチュワン・アルバータ)の南部に集中している。東部諸州でも生産されてはいるが、品質が良くないことと量的に少なく輸出対象外である。カナダ穀物法(Canada Grains Act)によって、小麦をはじめとする各種穀物の種類と等級が定められ、それぞれに検査等級規格が定められている。カナダ小麦の種類を例示すると、春小麦としてはレッド スプリング・アンバー デューラム・ソフト ホワイト スプリング・ユティリティなどがあり、冬小麦としてはユティリティ・アルバータ ウィンター・レッド ウインター・ホワイト ウインター等がある。特に、日本等へ輸出されているパン用小麦(カナダ・ウエスタン・レッド・スプリング 硬質赤色春小麦)は最高級品とされ、カナダの代表的銘柄であり、カナダ小麦局の管理下にある。

生産者から収穫された小麦は各地のエレベーター(プライマリー・トランスファ・ターミナル)を経て検査・貯蔵・保管・出荷される。マニトバ州都ウィニペグにある穀物研究所では、育種・品質評価・その他の基礎および応用研究がなされていて、それらの研究成果は随時報告・発表・実用化されている。同時に、近隣の州立大学の農学部等とも共同研究等連携をとりながら小麦の基礎・応用研究が着実に進められている。

(草野毅徳)

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