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ノーマン,E.ハーバート(Norman, E. Herbert 1909-1957)

カナダの外交官、歴史家。駐エジプト大使として第一次スエズ危機の解決に尽力したが、マッカーシーの赤狩りの標的とされた心労からカイロで自死した。ノーマンはカナダメソジスト教会の宣教師の次男として長野県の軽井沢で生まれた。トロント大学を経てケンブリッジ大学に進み、ハーバード大学でエリセイエフに学んだ。同期に日本時代の幼友達エドウィン・O・ライシャワーがいた。博士論文はニューヨークの太平洋問題調査会からJapan’s Emergence as a Modern State(『近代国家日本の成立』岩波書店、1953)として出版された。外務省に入ったのは1939年で、東京のカナダ公使館で日本語担当官を務めた。戦後は、カナダ政府の首席代表として着任、連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー将軍と緊密な関係を持った。日本に土着的変革思想家はいないのかというマッカーサーの問いかけに応えるようにして完成し、英和両語でほとんど同時に出版されたのが、ノーマン著『忘れられた思想家一安藤昌益のこと』(岩波新書、上下2巻、1950年)である。

(三輪公忠)

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