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トロント(Toronto)

トロントはオンタリオ湖北岸に広がる人口約250万人、面積630km2の国内随一の大都市である。その起源はヨーロッパ人による入植以前にまでさかのぼることができるが、古名のヨークから現在のトロントに改称されたのは、町から市へと発展した1834年である。1793年以降、アッパー・カナダの首都であったため、1867年にオンタリオ州が設立された際には州都に定められた。短期間ではあるが、連合カナダの首都であった時期もある。19世紀中頃以降、鉄道、路面電車、蒸気船などの導入で交通の要衝となり、市街地も広がった。初期のアイルランド、それに続くドイツ、イタリアのあとを追うように、ロシア、東欧、中国などからも移民が流入し、カナダでもっともコスモポリタン的な都市になった。大恐慌の頃を境にモントリオールからの企業流入が始まり、ケベック独立の動きがこうした流れを加速した。1998年にトロントとその周辺の都市が合併し新トロントが誕生した。経済、メディア、教育などで抜きん出た集積量を誇るほか、治安や生活水準などが高く評価され「世界でもっとも住みたい都市」に常時ランクインしている。

(林 上)

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