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ワシントン条約(加米国境協定)

アラバマ号請求問題など、南北戦争以来抱えていた英米間の諸紛争の解決と、カナダ及びニューファンドランド領海における漁業権、そしてサンファン島の主権などを争点として、1871年にワシントンで締結された条約。カナダにとっては、漁業権の見返りに、1866年に失効していた加米互恵条約を復活させること、及びフィニアン進入に対する賠償を獲得することが課題であったが、英米各5名から成る合同委員会に加わったカナダ人がマクドナルド首相唯一人という状況で、カナダの利害は無視された。しかし、このワシントン条約は、カナダ議会が自らに関連する条項について批准権を持つことを英本国に認めさせた点で、また合衆国によるカナダの独立承認への道を開き、加米間の「防備なき国境」を実現したという点で重要な意味を持ち、しばしば、外交自主権獲得過程の文脈で言及される。

(田中俊弘)

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