日本カナダ学会とは
第10代目会長就任の御挨拶
杉本 公彦 (大阪学院大学)
1977年5月28日に創設された日本カナダ研究会が、翌年11月18日に日本カナダ学会として組織され、昨年30周年を迎えました。学会という大きな船「カナダ丸」が苦難を乗り越えて今日までこられたのは、初代会長馬場伸也氏、第2代目平野敬一氏、第3代目伊藤勝美氏、第4代目小浪充氏、第5代目三輪公忠氏、第6代目飯野正子氏、第7代目草野毅徳氏、第8代目加藤普章氏、第9代目藤田直晴氏のお陰です。その後を受け、2010年4月1日から第10代目の会長に就任することになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
私自身これまで関西地区事務局代表、大会実行委員長、企画委員会委員長、そして副会長などの仕事をさせていただいてきました。学際研究の場を提供する日本カナダ学会は、専門性と啓蒙性の両面を同時に満たさなければならない特異な構成から日本の学問に寄与しうる組織といえます。会員自らが専門的知識を持たない学問領域を理解する場でもあり、『はじめて出会うカナダ』や『新版資料が語るカナダ』などの刊行に続き、『メイプル豆事典』の編集発行が待たれています。 2006年2月以降カナダ政府の政策転換による大きな変化を受け、組織運営が非常に厳しくなってきています。そのような中、基盤事業および特別企画事業を進めていかねばなりません。より良い学会にしていくためには、益々多くの会員の皆様からのご支援・ご協力を賜らねばなりません。これまでの先達による長期にわたる地道な努力を積み上げながら、新しい目標を立てなければならないと考えています。
ところが、カナダ政府の新政策である「Understanding Canada Program」によって、本学会の運営方針が大きく転換しなければなりません。今後の学会を健全な経営の下で、どのように発展させることができるのか、また、そのためにどのような会員サービスが可能なのか、指針を策定していくことが重要になると考えています。杉本新体制は、学会の主要メンバーによる「将来構想委員会(仮)」を立ち上げて、年度ごとに完全な予算執行を義務付けられる体制下でのぎりぎりの対応をしていかなければなりません。そのような中、魅力的な学会として存続させ、国内のみならず海外にも配慮し、カナダ学の教育と普及のための政策、国際学会との連携強化を図りたいと考えています。『カナダ研究年報』(第30号、2010年)の発行以外にも、『欧米雑誌』の刊行を視野に入れて、「欧米雑誌刊行検討委員会(仮)」の立ち上げを考えています。また「若手研究家育成委員会(仮)」などを立ち上げて、「奨励賞」と将来においては「PANCS」と関連させながら、育成プログラムを策定する必要性を痛感しています。そして、地区研究会発行のニューズレターを電子化し、限られた地区研究会の予算を有効に転嫁することで地区活動の活性化を図っていきたいと願っています。その他いろいろな課題があることと思いますが、できることから行ってまいりたいと考えています。
最後に改めて会員の皆様からのご支援・ご協力をお願い申し上げます。杉本新体制を支える事務局は大阪学院大学内に置き、3人の副会長下村雄紀氏、岩崎利彦氏、佐藤信行氏のご協力ご指導の下、福西和幸会員、新山智基会員、友武栄理子会員の3人があたります。よろしくお願いします。
学会の活動
年次研究大会 国内外のカナダ研究者が集まって開かれる年次研究大会はJACS最大の年間行事です。 地区研究会 JACS会員は、北海道、関東、新潟、中部、関西の各地区単位でも、活発な研究活動を行っています。 日本カナダ学会
研究奨励賞JACSは、カナダ研究の促進に資するために「研究奨励賞」を設けて若手の研究者の育成に寄与しています。 国際交流 JACSは、国際カナダ研究協議会(ICCS)および世界の各国のカナダ学会と、密接な連携を保ちながら、情報の交換や人的交流などを通じて、国際的活動を推進しています。 刊行物 学会機関『カナダ研究年報』を年1回、会報「日本カナダ学会ニューズレター」を年3回発行しています。また、研究資料として『カナダ研究入門』 『カナダ研究邦語文献目録』『メイプル豆事典』『史料が語るカナダ』を発行しました。
学会略年譜
- 1977年5月28日、日本カナダ研究会設立準備会。
- 1977年12月11日、日本カナダ研究会発足;第1回年次研究大会(東京:国際文化会館)
- 1978年11月18日、第2回年次研究大会。日本カナダ研究会は「日本カナダ学会」と改称。関西地区研究会発足(12月)。
- 1979年8月31日〜9月2日、日加修好50周年記念日加学術会議・第3回年次研究大会(八王子大学セミナーハウス)。関東地区研究会発足。
- 1980年3月29日、第4回年次研究大会(大阪:日本生命研修所)
- 1980年12月6日、第5回年次研究大会(立教大学)
- 1981年9月5・6日、第6回年次研究大会・北海道国際会議(北方圏センター及び北海学園大学)
- 1982年9月24・25日、第7回年次研究大会(山形大学)
- 1983年9月24・25日、第8回年次研究大会(帝塚山短期大学)
- 1984年9月15・16日、第9回年次研究大会(関西学院大学)
- 1985年9月28・29日、第10回年次研究大会(中央大学)
- 1986年9月27・28日、第11回年次研究大会(南山大学)
- 1987年10月3・4日、第12回年次研究大会〔創立10周年記念大会〕(同志社大学)
- 1988年9月23・24日、第13回年次研究大会(宮城学院女子大学)
- 1989年9月23・24日、第14回年次研究大会(桜美林大学)
- 1990年9月22・23日、第15回年次研究大会(新潟大学)
- 1991年9月21・22日、第16回年次研究大会(在日カナダ大使館B2シアター)
- 1992年9月26・27日、第17回年次研究大会(大阪学院大学)
- 1993年9月25・26日、第18回年次研究大会(上智大学)
- 1994年9月26・27日、第19回年次研究大会(北海道大学)
- 1995年9月30日〜10月1日、第20回年次研究大会(神戸学院大学)
- 1996年9月19・20日、第21回年次研究大会(清泉女子大学)
- 1997年9月19・20日、第22回年次研究大会(福島県天栄村、British Hills)
- 1998年9月19・20日、第23回年次研究大会(阪南大学)
- 1999年9月17・18日、第24回年次研究大会(明治大学)
- 2000年9月15・16日、第25回年次研究大会(大東文化大学・板橋キャンパス)
- 2001年9月15・16日、第26回年次研究大会(名古屋市立大学)
- 2002年9月14・15日、第27回年次研究大会(キャンパスプラザ京都・立命館大学主催)
- 2003年9月6・7日、第28回年次研究大会(中央大学・後楽園キャンパス)
- 2004年9月18・19日、第29回年次研究大会(湘南国際村)
- 2005年9月17・18日、第30回年次研究大会(神戸国際大学)
- 2006年9月9・10日、第31回年次研究大会(早稲田大学・西早稲田キャンパス)
- 2007年9月21・22日、第32回年次研究大会(麗澤大学)
- 2008年9月20・21日、第33回年次研究大会(皇學館大學・伊勢キャンパス)
- 2009年9月12・13日、第34回年次研究大会(大阪・民族学博物館)
- 2010年9月18・19日、第35回年次研究大会(青山学院大学・青山キャンパス)
