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中部地区研究会開催のご案内

 

日本カナダ学会中部地区研究会開催のご案内

 

日本カナダ学会中部地区担当理事

丹羽 卓

 中部地区研究会の再開後第6回研究会を下記のように開催いたしますので、報告にご関心のおありの方は地区を問わずぜひご参加ください。今回は予告をいたしませんでしたので、突然のご案内になってしまいましたが、ご都合のつく方はぜひご参加ください。「報告概要」は下記にあります。日本カナダ学会中部地区メンバーに限らず、どなたでもご参加いただけますので、奮ってご参加いただきますようお願いします。

 

◆日時:2019年9月14日(土)午後2時より6時 

    *開始時間と終了時間をいつも通りに戻すことができました。

◆場所:金城学院大学サテライト(名古屋市中区錦三丁目15番15号 CTV錦ビル4階)

    http://www.kinjo-u.ac.jp/pc/inst/38.html 

    *会場は名古屋駅から30分程度で到着できる場所にあります。

◆報告:

      1.カナダにおける第二言語としてのフランス語とその教育

   近藤野里(名古屋外国語大学)

 2.文学作品の中のろう者 ~ 赤毛のアンからFrances ItaniのDeafeningへ

   伊藤泰子(名古屋学院大学非常勤講師)

◆参加費:無料

◆参加申し込み:会場の収容人員に制限(33名)があります。事前に次のURLからお申し込みください。

https://mail.google.com/mail/u/0/#inbox/FMfcgxwDqfFSnKHwcmwlxbzWQMrrCkst

 申し込みなしでもご参加いただけますが、懇親会の準備等ございますので、できる限り開催一週間前の9月7日までにお知らせいただけると幸いです。

(このサイトでの申し込みがうまく行かない場合には、この文書の末尾にあります問い合わせ先にメールをお送りください。その場合、返信をいたしますのでご確認いただきますようお願いします。)

 

◆報告概要:

1. カナダにおける第二言語としてのフランス語とその教育

 近藤野里(名古屋外国語大学)

 1969年の公用語法制定以降、連邦政府は教育を通して英語・フランス語という連邦の2つの公用語を普及させることに努めている。制度上のバイリンガリズムがカナダにありつつも、フランス語母語話者人口が特に多いのはフランス語を唯一の公用語とするケベック州であり、英仏バイリンガル人口が集中しているのもケベック州および英仏2言語を公用語とするニューブランズウィック州である(大石, 2017)。フランス語を公用語の一つとしていることに対して、特にアロフォン(英語・フランス語以外を母語とする人々)や西部の英語母語話者から批判の声も上がっているものの、連邦政府は言語的二元性の重要性を説いている(矢頭, 2012)。カナダでは州に教育行政権があるため、学校教育における第二公用語の扱いは州によって異なり、義務教育課程において第二言語としての英語もしくはフランス語を必修に定めているのは限られた州のみであり、州によってその年数も異なる。

 本発表では、カナダにおける第二言語としてのフランス語教育がどのように意味づけられているのか、またどのようなタイプ・レベルのフランス語教育が実際に行われているのかについて、オンタリオ州を一例に考察する。本発表では特に、オンタリオ州教育省から2013年に刊行された “French as a Second Language in Ontario Schools” (2013)を分析することで、フランス語教育の意味付けがどのような形で提示されているのか、またオンタリオ州のフランス語カリキュラムを分析することで、学校で提供されるフランス語の達成目標や内容がどのように設定されているのかについて考察を行う。

 

2.文学作品の中のろう者 ~ 赤毛のアンからFrances ItaniのDeafeningへ

  伊藤泰子(名古屋学院大学非常勤講師)

 耳が聞こえないことを聴覚障害という機能上の問題と考えると、医学的科学的方法によって解決されると思われる。一方、聞こえないから耳を使うコミュニケーション方法が無理なので、耳を使わない言語でコミュニケーションすることが解決方法になるとも考えられる。

 しかし、機能を完璧にする医学の技術がない限り、機能が完璧になることはなく、聞こえないことは解決されることはない。一方、耳を使わない言語の手話が、手話ができる人とのコミュニケーションを完璧にできるようにする。カナダのフランシス・イタニ(Frances Itani)の小説Deafening(2003)では、手話は聞こえない主人公の母語となり、さらには書き言葉の英語を習得する基礎となっていることを示している。

 私たちは、文学作品の中で疑似体験をすることで、体験学習になり、自分のロールモデルを作品の中で見つけることによって、自分の心理的問題の解決法が見つかる。19世紀以降の聴者が書いた文学作品には、聞こえない人は聴覚障害者のかわいそうな人として登場することが多い。手話を母語とするろう者が主人公になっている作品は今までほとんどないが、アメリカの聴者カーソン・マッカラーズ(Carson McCullers)の小説The Heart Is a Lonely Hunter(1940)には主人公の一人としてろう者が登場する。そのろう者は最終的に自殺する。そしてカナダでは聴者Frances Itaniという女性作家がろう者女性の一生を物語とした。主人公のグローニアは聴者の男性と結婚して手話を母語として、生きることになっている。

 なぜ、カナダではろう者は自信をもって生きていくことになるのか。その理由が『赤毛のアン』の中に一本の柱として通っている「みんな違っていていい」という違いを尊重する考え方がDeafeningにまでつながっているからではないか。タイトルのDeafenとは「聞こえなくなる」ことではなく、Deafのアイデンティティを持つ人になることを意味することで、カナダではろう者というマイノリティが存在することを示している。

◆懇親会:会場から徒歩圏内のレストランを予定しています。

◆問い合わせ先:丹羽 卓(金城学院大学)

        電子メールniwa@kinjo-u.ac.jp

 

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